こんにちは。南町薬局の金野です。
骨粗しょう症と診断された方へ。
起きたらすぐ飲むようにと言われている薬はありませんか?
その薬はビスホスホネート製剤と言われるもので、飲み方に注意が必要な薬の一つです。
当薬局扱う薬ではボノテオ、ミノドロン、ボナロンゼリー、リセドロン、アクトネル、ボンビバなどがあります。
よく知らないで飲んでいると効果がうまく発揮されない場合もありますので、しっかり飲み方を確認しておきましょう。
ビスホスホネート製剤の正しい飲み方
1.起床時に必ず水で服用。
理由:もともと吸収が悪い薬です。食事と一緒に飲むことで吸収がもっと悪くなり、効果が弱くなってしまいます。空腹で飲むように起床時に服用してください。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが薬の吸収を阻害するため、特にミネラルを多く含む飲料(ex.硬水など)では飲まないでください。
2.服用後30分は食事をとらない。薬も飲まない。
理由:1.と同じ理由ですが、食事・薬と合わさることで吸収が悪くなり、薬の効果が低下してしまいます。
3.多めの水でしっかりと飲みこむ。
理由:薬の副作用で粘膜に炎症が起きることがあります。口や喉に薬が残っていると、炎症が起きて、口の痛みや喉の痛みを引き起こす可能性があります。胃に流し込むようにしっかり水を飲むことが大切です。
4.服用後30分は横にならない。
理由:副作用で粘膜の炎症を引き起こす可能性があるので、飲んだ薬が胃から逆流して来ないように、横にならないようにしましょう。
5.歯の治療をしている場合は歯科医に薬を飲んでいることを報告。
理由:因果関係は不明ですが、過去に顎骨壊死という副作用が出たことがあります。抜歯をするときに服用していると起きることが多いようです。歯医者さんでは一時的に薬の中止を指示される場合があるので、歯の治療をする際にはこの薬を飲んでいることを伝えるようにしてください。一般的には3か月中止後に抜歯、術後もしばらく様子を見てから開始することが多いです。
以上です。
注意が多く大変ですが、骨折を予防するための大切な薬です。是非正しい飲み方を身につけましょう。
こんにちは