こんにちは南町薬局の金野です。
暑くてこの時期は脱水になる方が増えます。水分補給をこまめに行いましょう。そして、汗をかいたときは塩分も一緒に摂りましょうと言われます。これは何故だかご存知ですか?
最初に答えを言ってしまうと、塩分も一緒に摂らないと低ナトリウム血症を起こすからです。
低ナトリウム血症とは体の中のナトリウムが不足するということです。ナトリウム=塩分と思って頂いて差し支えないです。
汗をかいたときは水と一緒にナトリウム(塩分)も失われます。ここで行ってしまいやすいのが、咽喉が乾いて水をがぶ飲みすることです。そうすると体内のナトリウム(塩分)は不足したまま、水だけが増えてしまうので、体内のナトリウム(塩分)の濃度が薄まります。こうして低ナトリウム血症となってしまいます。
このことを知らないと、良かれと思って水をたくさん飲んだことが原因で低ナトリウム血症を発症してしまう可能性があります。もし低ナトリウム血症になったら、吐き気、頭痛、怠さなどの症状が現れやすいです。酷くなると意識障害、昏睡状態になる事もあります。例えば肉体労働で汗をかく仕事をしていて、水分はとっているのに頭痛や吐き気がする。そんな方は低ナトリウム血症かもしません。
熱中症対策で水分を取るのは非常に重要なことですが、塩分もいっしょに摂る事を忘れないようにしましょう。塩分摂取の目安ですが、厚生労働省では、水100mlに対し0.1~0.2gを推奨しています。少量の塩分を水と一緒に摂ることが重要です。
塩分摂取の重要性はご理解いただけたかと思います。ここからはどうやって塩分を摂っていけばよいか、私の見解をお伝えします。
普段の塩分摂取
私は塩タブレットをお勧めします。スーパーでよく見かけるのは塩分チャージでしょうか。私も利用しています。
塩分チャージには1個辺り0.1g程度の食塩が入っているので、水100mlに対し1~2個食べるようにすると丁度良いのですが、そこまで厳密にしなくてもよいです。水を多く飲むときは塩タブレットを1~2個食べる。普段の塩分摂取はこの程度で良いと思います。個包装で少量の塩分を補給できるところが塩タブレットの良いところです。
塩タブレットがない時は味噌汁、梅干しなども良いです。ただ塩分が多くなるので、摂り過ぎには注意しましょう。
脱水時の塩分摂取
迷わずOS-1などの経口補水液を飲んでください。理由は水の吸収速度が速いからです。水の吸収速度には、水と塩分と糖分のバランスが関わっています。このバランスを整えたものがOS-1等の経口補水液です。普通の水を飲むよりも早く脱水状態を改善することができます。
脱水になりやすいタイミングは、屋外での仕事中、スポーツをしている時、起床時、入浴後、嘔吐・下痢時、食欲低下で水も飲めない時、お酒を飲み過ぎた時などです。OS-1はこういう時に活用しましょう。
OS-1には100ml辺り0.3g程度の食塩が含有されています。つまりOS-1を1本で食塩1.5gです。少し多いですね。目安量も決められています。1日500~1000mlまで(学童~成人、高齢者)。普段から飲むのではなく、脱水時、脱水になりやすいタイミングに飲むようにしましょう。
まとめ
夏場は汗をかきやすいので、水分だけでなく少量の塩分も一緒に摂りましょう。少量の塩分摂取には塩タブレットがおすすめです。
脱水時、脱水がおきやすいときはOS-1などの経口補水液を利用しましょう。
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