こんにちは南町薬局の金野です。
すっかり寒くなってきましたね。寒くなると空気が乾燥します。皮膚がカサカサして痒くなっていませんか?
冬になると体が痒くなる原因の一つが乾燥です。今回は乾燥と痒みについてお伝えします。
皮膚の構造
皮膚は表皮、真皮、皮下組織とミルフィーユのように層になって構成されています。
表皮の一番外側にあるのが角質層です。この角質層は細菌や物理的な刺激などから皮膚を守ってくれたり、皮膚の内側の水分を逃がさないようにする大切な役割を持っています。これをバリア機能と呼びます。
乾燥するとどうなる?
角質層は角質同士がタイルのようにくっついて存在しています。乾燥することで角質同士が離れてしまい皮膚に隙間ができます。せっかくのバリアに穴が開いてしまうということです。
隙間に菌やゴミが入ると炎症がおきて痒みにつながります。また隙間から水分が逃げていきやすくなるので、より乾燥しやすくなってしまいます。
乾燥を予防するために
保湿剤を塗る
乾燥による痒みを予防するためには、角質層が潤った状態を維持することが大切です。保湿剤を塗りましょう。保湿剤は皮膚に水分を補う作用があります。
また、皮膚の内側には水分があるため、上から油で蓋をすることで水分を逃がさないようにすることができます。そこで効果が期待できるのがワセリンです。
保湿剤やワセリンで皮膚を乾燥から守りましょう。
お風呂の入り方に注意
お風呂は入り方次第で乾燥を悪化させます。
熱いお湯は乾燥を悪化させます。お湯の温度は低めに設定し、熱い湯に入らないようにしましょう。また、長風呂も避けましょう。40℃以下、20分以内が良いとされています。
体を洗うとき、ゴシゴシ擦ると角質を傷つけます。角質が傷ついてバリア機能が失われると皮膚はより乾燥しやすくなります。痒い部分は手で洗うなど、タオルでゴシゴシ擦らないようにしましょう。
保湿剤を使用するタイミングは?
お風呂から上がってすぐ、15分以内が良いとされています。毎日塗る事が大切です。お風呂上りに習慣的に塗るようにしましょう。
まとめ
乾燥はかゆみを悪化させる原因の一つですが、ケアすることで簡単に予防することができます。冬場に痒みに悩んでいる方は乾燥を防ぐことで改善できるかもしれません。ご参考になれば幸いです。
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