こんにちは南町薬局の金野です。
皆さんフレイルってご存知ですか?聞いたことはあるけど理解していない方も多いと思います。
今回はフレイルについてお話します。
フレイルとは
加齢に伴い心や体が弱ってしまった状態。例えば、筋力が弱る、うつになる、社会的に孤立するなど。フレイルが進行すると介護が必要になってしまいます。
サルコペニアとロコモティブシンドローム
フレイルについて調べると、この2つの言葉が出てきます。理解しておいた方がフレイルについて勉強する際に役立つので、解説しておきます。
サルコペニア
加齢に伴う筋肉量の減少。筋力の低下。
ロコモティブシンドローム
加齢や病気による運動器の機能低下。骨や関節、神経、筋肉が弱ること。
イメージとしてはフレイルの中にロコモティブシンドローム、サルコペニアが含まれるという感じです。
なぜフレイルを予防する必要があるのか
これほどフレイルが注目されるのは健康寿命と平均寿命に差がある為です。
2019年の調査では男性では9年、女性では12年の差があります。つまり、何もしないと約10年間は健康ではない状態で生きる事を示しています。介護が必要な状態もその一つです。
10年も何かに不自由して暮らすのは辛いですね。そうならないためにも若いうちからフレイル予防を意識することが大切です。
フレイルを予防するために
運動習慣をつけましょう。
運動しなければ筋肉は衰えていってしまいます。若いうちから運動習慣をつけることが大切です。運動はウォーキングや水泳、筋トレなど続けられるものであればなんでも良いと思いますが、なかなか続けられない方はこちらを参考にしてみてください。→習慣の作り方
たんぱく質を摂取しましょう。
加齢に伴い食事量が低下するとたんぱく質の摂取量も低下します。たんぱく質の不足は筋肉量の低下を招きます。肉、魚、卵、豆、乳製品などを食事に取り入れることが重要です。朝食にお茶漬けだけとか、パンだけとか偏った食事をしている方は鮭フレークや卵を入れてみたり、パンにチーズをのせてみたり、たんぱく質を摂取するという意識を持つことが大切です。
人とのつながりを持ちましょう。
習い事をしたり、趣味のサークルに参加したり、ボランティアをしたりなど人と関わる活動をしましょう。人と会話することが脳への刺激となり、認知症の予防にもつながります。一緒に頑張れる仲間がいれば、意欲が向上しスポーツなども続けやすくなるでしょう。誰かと笑顔で過ごしたいから健康を維持したいという気持ちでいられると良いですね。
まとめ
今回はフレイルについてお話ししました。
もしフレイルになっても、しっかり対応できれば健康な状態に戻ることができると言われています。元気なうちから予防することも大切ですが、弱ってきたなと感じた方もそのままあきらめてはいけません。悩んでいる方は薬局に相談に来てください。一緒に対策を考えましょう。
<採用情報>
現在南町薬局、武隈調剤薬局ともに薬剤師の募集はしておりません。 |
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