こんにちは南町薬局の金野です。
今回は尿酸についてです。尿酸値が高いと言われた方、是非ご覧になって下さい。
尿酸とは?
尿酸=痛風のイメージを持たれる方は多いと思いますが、尿酸が何者なのかはご存知ですか?
尿酸は細胞核、そしてエネルギーを生み出す物質であるATPの代謝産物です。
尿酸は体内で作られると良く言われますが、体内では古い細胞を壊して、新しい細胞を作るというサイクルを繰り返しています。尿酸は細胞を壊したとき、またはエネルギーを作るときに生成される物質です。
尿酸値が高いとどうなる?
実は尿酸は痛風だけでなく、高血圧、糖尿病、心不全、慢性腎臓病など生活習慣病に関わっています。尿酸値は動脈硬化との関連もあるのです。動脈硬化で腎機能が低下すれば、尿酸を排泄しにくくなるため、尿酸値は上がります。また、体内で尿酸を作る酵素の過剰な活性化が動脈硬化を引き起こすとも言われています。つまり尿酸値が高い状態は病気になりやすい状態の一つということです。
尿酸値が高い人は不健康な生活を送っている事が多いでしょう。食生活、運動習慣を見直しましょう。
食事で控えるべきこと
1.プリン体の摂取を抑える。
2.果糖を摂りすぎない。
実は尿酸値と肥満には関連があります。太りやすい食事=尿酸値が上がりやすいと思ってよいです。プリン体は主に肉や魚に多く含まれます。食べ過ぎに気を付けましょう。果糖も尿酸値を上昇させます。果糖の入った果物ジュースやお菓子を食べるのは止めましょう。適量の果物なら問題ありません。
3.アルコールは飲みすぎない。
プリン体を含むビールが最も良くないですが、アルコール自体も尿酸値を上げてしまいます。飲みすぎないように注意しましょう。
尿酸値に影響を与えないと言われる目安量はこちらです。
お酒の摂取量の目安(1日量)
日本酒 | 1合 |
ビール | 350-500ml |
ウイスキー | 60ml(ショット2杯分程度) |
ワイン | 148ml(グラス1杯分程度) |
おすすめの食事方法
DASH食や地中海食が良いとされています。何を食べてよいか迷われている方は参考にしてみて下さい。
積極的に食べるもの | 野菜、果物、豆類、ナッツ、乳製品、海藻類、全粒穀物(玄米、もち麦、オートミールなど)、鶏肉、魚介類 |
食べすぎに注意 | 脂肪分の多い豚肉・牛肉、ジュース、菓子 |
肉や魚にはプリン体が含まれているので、1食分は片手の平に乗るくらいを目安としましょう。
これ以外にはコーヒーも尿酸値を下げる効果があると言われています。お好きな方は習慣的に飲んでみるのも良いと思います。
尿酸値を下げる運動
尿酸はエネルギーを作る時にできるため、激しい運動は尿酸値を上げる原因になります。
強度の軽い有酸素運動がおすすめです。ウォーキングやジョギングなどを少し脈が速くなる程度で行いましょう。朝と夕方など分けても良いので1日30分程度は運動している時間を作ると良いです。
まとめ
尿酸は生活習慣病と深い関わりがあります。尿酸が高い=痛風ではなく、自分の食事や運動習慣を見直す機会ととらえましょう。
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