こんにちは南町薬局の金野です。
近年、逆流性食道炎の患者さんが増えてきています。
逆流性食道炎は食道癌の原因にもなりますので、放置しておくのは危険です。
今回は逆流性食道炎を予防する食事、生活習慣についてお話ししたいと思います。
逆流性食道炎とは
逆流性食道炎とは胃酸が食道に逆流してしまう病気です。
胃酸が多い、食道と胃を分ける食道括約筋という筋肉が緩むことなどが原因で起きます。
胃酸が逆流するので胸やけ、酸っぱい味がする、食後に胸が痛いなどの症状が出ます。
逆流性食道炎を予防するための食事
1.食べ過ぎ、早食いはやめる。
胃に入る食べ物の量が多すぎれば、それだけ胃酸を多く出す必要があります。また、胃に食べ物が入りすぎて食道付近まで到達するようでは、そこから食道に胃酸が逆流しやすくなってしまいます。
食事量は腹7、8分目に。よく噛んで一気に食べ過ぎないようにしましょう。
2.脂っこいものを食べ過ぎない。
胃酸は食べ物を消化するために分泌されます。よって消化しづらい食べ物を食べると胃酸が増えます。脂質は消化に時間がかかります。唐揚げ、てんぷらなど脂っこいものは食べ過ぎないようにしましょう。
3.味が濃いもの(甘い、しょっぱい、すっぱい、辛い)、香辛料を控える。
味が濃いものは、その味が刺激となり胃酸が多くでることにつながります。また、香辛料も刺激となり胃酸を多く出すことにつながります。料理の味付けは薄味、香辛料も少量にしましょう。
4.アルコールは控える。
アルコールは食道括約筋を緩める作用があります。また、アルコールを飲むときはついつい食べ過ぎてしまうものです。よって逆流を誘発しやすくなります。
5.コーヒーは飲み過ぎない。
コーヒーに含まれるカフェイン、クロロゲン酸は胃酸を増やす働きがあります。しかし、コーヒーには抗酸化作用や脂肪燃焼作用など健康によい面もたくさんあります。飲みたい方は1日1-2杯程度にしておきましょう。
6.炭酸飲料は飲み過ぎない。
炭酸を飲むと胃が膨らんでげっぷが出ます。げっぷがでるときに胃酸は逆流しやすくなります。また、膨れることで腹圧が上がります。これも逆流しやすくなる原因です。
7.タバコを控える。
タバコは食道括約筋を緩める作用があるため、逆流を誘発します。
逆流性食道炎を予防する生活習慣
1.猫背にならないようにする。腰が曲がった姿勢をとらない。
猫背や曲がった姿勢はお腹に圧がかかります。まっすぐな姿勢を意識しましょう。
2.食後に重いものは持たない。腹部を締め付けない。
重いものを持つとお腹に力が入ります。力が入れば腹圧が上がり、胃酸が逆流しやすくなります。腹部を締め付けるのも腹圧をあげる作用があり同様です。
3.食後すぐ横にならない。
ご飯を食べると胃酸が出ます。その状態ですぐ横になると逆流しやすいです。
どうしても横になりたい時は、左側を下にして寝ましょう。左向きに寝ることで食道括約筋が締まりやすくなり、逆流しづらくなります。
4.激しい運動は避ける。
息が切れるほどのランニング、激しい筋トレなどは胃酸逆流を誘発します。
運動自体は健康に良いので行っていただきたいのですが、症状があるうちはウォーキングや早歩きなどの軽い運動にとどめておきましょう。
まとめ
今回は逆流性食道炎を予防するために気をつける事をお話ししました。
もちろん薬で胃酸を抑えることでも改善できますが、もしも食事や生活習慣が原因だとしたら、その原因を取り除くことが最も重要だと思います。
当てはまる方は是非試してみてください。
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